仕事を持つ女性の増加は、出産の高齢化にもつながります。母親の高齢化ということは、当然これまで子育ての手助けをしてきた身近なお年寄りであるおじいちゃん、おばあちゃんの年齢も高くなります。おじいちゃんやおばあちゃんが60歳、70歳を過ぎても仕事をしているケースも、多くなりました。そのため安心してお年寄りに子供を預けられるという家庭も、減少しています。

赤ちゃんを預けることができる保育所も、まだまだ万全ではありません。公認の保育施設が少ないため、定員の枠に入れずに入園するために順番待ちをするという人も、多くいます。公的な保育所だけではカバーできないケースは、たくさんあります。こうした背景から近年になって、日本でもベビーシッターが大いに注目を浴びています。

もちろん赤ちゃんの世話を安心して誰かにゆだねたいと考えているのは、仕事をしているお母さんだけの要求ではありません。ベビーシッターは、急な病気や冠婚葬祭の時、ちょっとした急用が起きた時でも子育ての手助けをしてくれます。また核家族化する中で、365日24時間子供の世話から解放されないお母さんのために、リフレッシュすることが必要だという考え方や欧米の家庭のような、夫婦を中心にした型の生活が定着していく中で、ベビーシッターの活躍の場は今後一層広がりを見せるに違いありません。また住宅事情の悪化により、都市部では広い一軒家に住むことが困難になり3世代が同居できる家庭が減少したことも、ベビーシッターを必要とする理由です。